2011年 03月 05日
奇跡の神楽 vol.07 三沢市 岡三沢神楽 |
女人禁制
太古の昔、女性は大切にされ崇められていましたが、いつのまにか時の宗教者や権力者によって不浄のものとされてしまいました。
日本の仏教が女性を排除し始めたのは平安末期、空海の高野山、最澄の比叡山がそれぞれ「結界」を定めたころと言われています。僧侶が世俗社会に染まらないように「結界」を定めて世俗の習慣や風俗を排除し、修験者の煩悩を軽減した・・。そこに女性も加えられて女人禁制に。
男性中心主義の宗教が社会化され、「女性は穢(けが)れて、劣った存在」という考えが広まりました。明治政府は1872年(明治5)女人禁制を解く布告を出し、ほとんどの聖地では解除されましたが、一部ではまだ頑に入山を拒否している所もあります。
今では宗教者の側から、宗教は「すべての人々の幸せ」を願うことから考えると、女人禁制はこれに反しているとの指摘があります。
by sanvongi
| 2011-03-05 05:33
| 民俗 民芸